高級品と私

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カッシーナの魅力

家具

カッシーナといえば、言わずと知れたイタリアの高級家具メーカー。著名なデザイナーたちが手間ひまをかけてデザインし、最高級の素材を使ってこだわりの家具を生み出し続けています。そのこだわりは機能性・デザイン性ともに一級品。一部はニューヨーク近代博物館の貯上品として納められているほどです。海に浮かぶ流氷や島のような「フローインセル システムソファ」のフォルムと座り心地一目ぼれして、買うかどうか一週間ほど悩んだのも懐かしい思い出です。

カッシーナの歴史

1927年にミラノで創業したカッシーナは、もともとは教会向けに木製家具を製造していました。1940年代には、デザイナーや建築家とも協力した美しい家具の製造に取り掛かります。カッシーナがはじめて外部に依頼をしてつくられた記念すべき家具は、ジオ・ポンティの手でつくられ、8年もの歳月をかけてつくられ、1957年に日の目を見たスーパーレジェーラ チェアでした。軽量という意味の通りわずか1.7kgしかありません。当時は「女性でも小指一本で持てる」というキャッチフレーズがあったほど軽い椅子です。近代の椅子制作に多大な影響を与えた椅子としても知られており、発売から半世紀以上たった今でも愛され続けているロングセラー・モデルとなりました。

スーパーレジェーラの成功により、カッシーナは世界から注目されるようになり、ますますデザイナーや建築家たちとの連携を強めていくことになります。

主な2つのコレクション

カッシーナには多くのコレクションがありますが、そのうち著名なコレクションが2つあります。「I Maestri(イ・マエストリ)」と「Contemporary(コンテンポラリー)」です。

イ・マエストリ

「巨匠たち」という意味を持つこのコレクションは、近代建築の巨匠たちが生み出した家具の数々をよみがえらせるというコンセプトで生産・販売されています。イ・マエストリ・コレクションの数々は、ナポリ大学教授の研究・分析、技術継承者の厳密な指導、カッシーナの確かな技術によって成り立っています。

コンテンポラリー

このコレクションがもつ意味は、「現代的な(今日的な)」。分かりにくいですが、permanent(永久的な)の対義語と考えるとしっくりくるかもしれません。いわゆるデザイナーズ家具といえますが、ジオ・ポンティ、ヴィコ・マジストレッティ、マリオ・ベリーニなど、世界の第一線で活躍するデザイナーたちが手掛けている点が魅力です。

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